8月19日 RRB散歩「天橋立〜城崎編」:
その17「城崎温泉湯めぐり碑めぐりその5」

城崎温泉街の散歩もいよいよ今回が完結編。地図にある数字のある丸は文学碑で、本文でもその数字で紹介。温泉は通し番号でございます」
「前回は左下の突き当たり、23の碑がある極楽寺まで参りました」

温泉7……鴻の湯から極楽寺に立ち寄りして、まんだら湯まで470mじゃ」
「いよいよ最後の外湯ですね」
「これも露天風呂じゃが、桶なのが特色。譲り合っているものの、2人で満員」
「さあ、無事7つ入りました」
「宿の湯にも入ったから8つクリアじゃ」
「数に入れるなって……」

碑13……ここにあるのが吉井勇の歌碑」

曼荼羅湯の名さえかしこしありがたき佛の慈悲に浴むと思へば

「はい、これも湯の名を呼び込んだものですね」

「帰りは裏を通ることにしよう。大谿川(おおたにがわ)沿いの木屋通りを東へ向かう」
「写真は」
道祖神じゃな。川沿いに幾つもあるが、みんなこういう可愛い男女のカップルでほほえましいぞ」
「はい」

碑24……芭蕉の弟子として名高い向井去来の句碑」

湯の山やあけゆく松の花くもり

「分かりやすい句ですね」

碑9……これも川端にある、城崎温泉節という歌の碑」
「あら、最初の駅前の歌謡曲は省略でしたが」
「これは野口雨情の詩なので」
「差別すると怒られますよ」

裏道はちょっとさびれているが雰囲気はいい」
「ですね」
一の湯のところまで戻ることになる」
「はい。宿に戻るならここから同じコースを進みますが……」

城崎文芸館を通って駅へ出よう。こちらは館の案内を兼ねたマンホール
「いいですねえ」

「さあ、文芸館に着いた」
「説明がどんどんいい加減になります」
「本当は観光協会で、写真の左奥手が文芸館になる」
「行きましょう」

「残念ながら、もう5時を回っているので締まっていた」
「本気で回るなら2泊がお勧めということでした」
「城崎に縁のある作品の資料館。左には足湯がある」
「足湯は沢山ありましたが、時間がないので入っておりません」

碑7……こちらは文芸館前にある志賀直哉の『城の崎にて』の碑。風もないのに葉がひらひらと動くことで命について考える場面が引用されている」
「はい」
「ということで、まんだら湯から文芸館を通って、スタートであったまで戻るのに1km……プラス35mくらいかな」
「ええ……湯廻りだけで合計3.23kmですね」
「脇道の丸山公園本住寺などは入っておりません」
「大変だったでしょう」
「3時に旅館に入って、6時からの食事じゃったから、ぴったり3時間で回ったことになるな」
「歩くだけなら余裕だけど、全部の湯に入ったんでしょう」
「お出でになる皆さんは、余裕を持ってお回り下さい……疲れたから、温泉に行こうか……」
「しょうがないね」

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