8月19日 RRB散歩「天橋立〜城崎編」:
その16「城崎温泉湯めぐり碑めぐりその4」

城崎温泉街の散歩です。地図にある数字のある丸は文学碑で、本文でもその数字で紹介。温泉は通し番号でございます」
「前回は碑12まで紹介しましたね」
「そう、温泉街の東端の駅からスタートして、西の端まで来たことになる」
「続きに参りましょう」

「こうして再び大谿川(おおたにがわ)と合流」
「写真は……ここじゃないですよね」
「はは、温泉街の裏を流れているのじゃ」
「ま、いいでしょう」

温泉6……大谿川にそって一番奥にある鴻の湯まで前の温泉から500mくらい」
「いい雰囲気ですね。浴衣の女の子が……」
「ここは庭園風呂……要するに露天風呂じゃな」
「特色と言えない説明ですね」

碑15……鴻の湯にある菅沼奇淵の句碑」

鴻の湯や親子時雨るる草のかげ

「親子時雨るるですか……前の写真と似合う雰囲気ですね」
「これから先へ進むと志賀直哉の『城の崎にて』で、葉が動くのを観察する木があり、いもりと遭遇する場所もこの先なのじゃろうが、片道2キロもあるので断念」

「川向こうにある温泉寺、薬師寺じゃ」
「温泉だから薬になるでしょうねえ」
「ここにも文学碑があるが、暗いので失敗」
「ダメだねえ」
「この奥から山へ登るロープウェイがあるが、それを進むと更に4つほど文学碑をめぐることが可能じゃ」
「しかし、大家さんに許されたのは3時間のみ……しかも、ちゃんと温泉に入りながら……」
「偉いでしょ」
「偉くない」

「さて、温泉街から右折した角まで戻った」
「川の向こう側です」
碑14……これは松尾芭蕉の句碑。その場では薄暗くて読めなかったが、写真に撮って解読できた」

雲おりおり人をやすむる月み哉

「とある」
「雲が時々出て月見の人が休むという意味ですか」

「このまま奥へ進み、突き当たりの極楽寺までやって来た」
「いい雰囲気ですね」
「この山門は重要文化財」
「はい」

石庭があって、入場料はその人の自由意志」
「へえ」
「何と料金箱にあふれんばかりになっていた」
「あらら……無頓着なんですねえ」

碑23……そういう訳で、山門の脇にある沢庵禅師の歌碑」

来ぬ春を深雪のそこにひきよせて冬ひとしほの出湯なりけり

沢庵和尚も城崎に来ているんですねえ」
「ということで、次回はいよいよ完結編」
「はい、長いですが、やっと終わりになりそうです」

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