RRB東京散歩(秋葉原〜日本橋):その23「水天宮から日本橋へ」
「水天宮から最終目的地である日本橋へ向かいます」
「やっと最後ですね」
「ええ、地図では丸印が水天宮です」
「参りましょう」「水天宮から210m、地図丸1の茶の木神社」
「こちらはどういう由緒が……」
「下総佐倉の家老である堀田家の屋敷があり、回りに茶の木が植えられていたのじゃ」
「それで茶の木ですか」
「布袋様が祀られていて、昭和60年になってから、日本橋七福神に加わった」
「はい」「そこから220m。地図丸2の銀杏八幡宮」
「銀杏が多いんですか」
「分からない」
「いい加減だね」「さて、銀杏稲荷から西へまっつぐ日本橋まで行くつもりだったが、うっかり斜めに南の方へ進んでしまった」
「どうなります」
「橋の日本橋でなく、駅の日本橋方面へ進んでしまったのじゃ。460m歩いて行くと其角住居跡。地図の丸3じゃ」
「其角って」
「松尾芭蕉の弟子、宝井其角。最も優れた弟子とされ、江戸前の明快な作品を残した。晩年は滋賀の方で暮らしたが、その門下から与謝蕪村なども出るのじゃ」
「へえ。今回は俳句関係が多いですね」
「正岡子規から始まって、最終回でも松尾芭蕉が登場します」
「あれ……まだ続くんだ」