2月13日 東京散歩:その6「国立博物館まで上野散策」

東京散歩もいよいよ最後の目的地に近付いております」
両国の展覧会から、湯島へ移動。上野まで歩いて来ました」
「はい、この不忍池周囲は、東京都の認めた大道芸や演奏を許されています」
「まずは……写真右打楽器ですか」
「見事なパフォーマンスじゃ」

「続いては……
ラテン音楽。本物はすごい」
「本物って……
「茨城にもラテン音楽の愛好家がいるが、感動がなかったな。本人達が楽しんでいるからそれもいいのじゃが……正直人様にお聞かせするものではない
「やっぱり違いますか」
「もちろん、クラシックでも日本の演奏家が素晴らしい演奏をするのじゃから……わしの聞いたのはたまたまレベルが低いというだけのことのなのじゃろう」
「はい、次に参りましょう」
「こうして、正岡子規球場までやって参りました」

写真右は碑ですね」
「正岡子規は、日本人がまだ野球を知らない時代に、チームを作って横浜のアメリカ人チームに勝ってしまった。『ホトトギス』という雑誌の俳人達は、ほとんどが野球仲間だったという。野球とはどういうものかを解説した文章が見事じゃ」
「誰でも書けるでしょう」
「いや、日本人は見たことも聞いたこともないスポーツじゃぞ。それを文章でどう説明する」
「あら……確かに難しいですね」

「こうして無事国立博物館まで到着致しました」
「やれやれ」

「今日は本館ではなく、左手奥の平成館
「説明がどんどん手抜きになるのは……もう皆さんご存知ですね」
平山郁夫と仏教伝来の道……画家として知らぬ人はいないだろう」
「シルクロードを描いている画家ですね」
「世界遺産を描いている。わしのチームでは、昨年は奈良京都からスペイン、今年は広島へのツアーを行った」
「この間報告を終わったばかりですね」
「その原爆ドーム厳島神社も描いている」
「へえ」
「今回の素晴らしさは、彼の絵と同時に彼が保存のために買い取った現物が展示されていること」
「そういう活動もしていたのですか」
「正直に言うと、この人の小さい絵はいいと思わない。しかし、大作はやはり感動する」
「いいものはいい……大家さんのお馴染みの台詞で終わりそうだね」
「最初の江展がテレビ人気でギャラリーは多かった。こちらも多いがとにかく会場が広いから余裕を持って見ることが出来たぞ。内容的にはこちらの方が桁違いにいいな」
「ということで……東京散歩もおしまいですね」
「何を言う。これから上野駅まで戻る」
「え……まだ続くんだって」

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