11月21日 土浦を行く:その2「常福寺」
「さて、今日は土浦でお寺廻りということで……」
「土浦駅から市役所まで行きました」
「まずは常福寺」
「はい。写真は本堂ですね」
「市役所からここまで1キロちょっとある。しかし……大きい声では言えないが、目の前の霞ヶ浦医療センターの中を抜けると、700mしかない」
「不法侵入ですよ」
「具合の悪そうな顔をして通ればいいのじゃ」
「良くないって……」
「平安時代の最澄の弟子である最仙が開いたという。もともとは天台宗ということじゃな。今は真言らしいぞ」
「らしいってどういうことです」
「実は今年葬儀のあった方のお墓を偶々見つけてしまった。その葬儀のお経から判断」
「偶然なんですか……不思議な縁ですね」
「そういうものじゃな。写真は大銀杏から見た本堂」
「大銀杏って」
「はい、写真右。樹齢400年前後と推定されている」
「すごいですねえ」「手水場」
「琵琶を持っていますよ」
「琵琶法師じゃな」
「弁天様じゃないんですか」
「え……まあ、そうとも言う」
「そうしか言わないよ」「大師堂。弘法大師が来た記念じゃな」
「来たんですか」
「来なかった所を探す方が難しいくらい、全国にあるなあ」
「すごい人だったんでしょうね」
「この敷地内、次のページでも続きます」
「また……一つの話題でだらだら引き延ばしを計っています」