「千住から吉原への散策。前ページで紹介した鷲神社を後にして、更に南へ南へ」
「もう浅草ですね」
「近道をすれば７００ｍ、通りに沿って店を眺めたりして行くので15分くらい見ておこうか」
「はい、目的は」
「台東区立中央図書館じゃ」
「図書館ですか。ここには何が」
「こちらで行われているのが三遊亭円朝展」
「落語関連だったんですか」
「写真のような近隣の地図、円朝ゆかりの場所、作品の舞台、また時代背景その他。図書館だけに関連図書もひとつにまとめられている」
「貴重な資料です」
「この１階隅に池波正太郎記念文庫がある」
「これも地元作家ですね」
「こちらは常設されているので、いつでも。グッズもあるよ」
「扇子、ブックカバーなどがお勧め」
「さあ、この図書館表の道をそのまま南へ進めば合羽橋商店街」
「聞いたことがありますが、何があるんです」
「今日はお寿司が特売」
「千円ですか……まあまあですかねえ……それほど安くないですね」
「ここの名物は食堂などに使う商品見本なのじゃ」
「あ……本物じゃないんだ」
「ビールが欲しいが、２５００円もする……それなら本物を飲んだ方がいいな」
「けちだね」
「さあ、これで最後の目的地本法寺へ向かいます」