6月2日 水戸を行く:その4 墓参り

「さて、前のページで紹介した祇園寺には墓地があって、江戸から幕末、更には近代まで、歴史に名を残すような人の墓もある」
「はい、今日はお墓参りでございます」
「水府流水術の祖師などの墓もあるが、今日は文化人のみ」
「はい、写真は」
「まずは中村彝(つね)。画家としてお馴染み。今回の水戸散策は川端康成展から始まったが、その会場である近代美術館にこの人のアトリエがあり、いつでも作品を鑑賞できる」

「こちらの墓は」
「同じ祇園寺ではあるが、ちょっと離れた墓地。まあ、散策コースじゃから、さほど遠回りにはならない。詩人の山村暮鳥の墓」
「立派なお墓です」
「最初のお寺に中村彝とこの人を紹介した碑もあるので、要チェック」
「はい」
「次の目的地は紫陽花で有名な保和園じゃが、このお墓のすぐそばに裏口がある。正門に回るのはちょっと遠いので……」
「はい、参りましょう」

「はい、こちらがその保和苑にある山村暮鳥の碑」
「では、中を歩きましょう」
「それはまた次のページで」
「あ、やっぱりね」

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