6月2日 水戸を行く:その5 保和苑

「「さて、水戸ロマンチックゾーンの中心になるのが、保和苑
「写真は」
「その入口……裏口じゃ。前回紹介した山村暮鳥の墓からすぐ」
「谷間のようですね」

「この谷間が全部紫陽花。30種類以上、6千株が鑑賞できる」
「でも、緑一色ですよ」
「そう。まだこれから咲くのじゃ。あじさいまつりは明日、6月13日から7月4日まで」
「ちょっと早すぎましたね」
「期間中は水戸黄門御一行もお出でになり、一緒に記念撮影も出来る」
「はは……」
「この庭園は黄門様が愛されたことで知られているのじゃ」
「なるほど」

「こちらが中心になる庭園……日本庭園にしてはポイントがない」
「ポイント不足ですか」
「日本庭園は様々な世界が構築される。京都や名古屋ではそれがあった」
「昨年からあちこち見ていますからね」
「海を感じさせる世界があり、山深い地区があり、閑静な静寂があり……日本庭園はその場所場所によって色々な世界があるのじゃ」
「ここはそれがない」
「ないわけではないが、どうもちぐはぐ。はっきりとした世界観を持っていないのじゃろうな」

「で、最後の写真はステージのようですね」
「ここだけ紫陽花が少しあった。まあ、この程度で……」
「はい、花が咲いたら素晴らしいでしょうね」
「この周辺、まだいくつか見る所があるので……」
「次のページへ続きます」

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