スペインの旅 その4:ラ・マンチャ〜コルドバ

「さあ、スペインの旅は続く。ドン・キホーテの舞台ラ・マンチャ地方へ156q。2時間掛けて移動」
「移動が多いですねえ」
「気を遣って色々な所を見せるよう計画してくれたのじゃ。面倒だからいいって言いたいのが本音じゃが、折角用意してくれたのじゃから言えない」

「風車がすごいですね」
「皆さんもご存知の通り、風車に向かうドン・キホーテは名場面じゃからなあ」
「この広大な地に風車があって、ドラゴンと間違えたってんですね。説得力があります」

「さあ、こちらはそこから更に295q、3時間45分。コルドバの町に到着」
「狭い路地ですね」
「これがいかにもこの町らしいというのじゃ」
「雰囲気としてはいい写真なのでしょうね」

「さて、翌日10日観光に。まずはメスキータコルドバ大聖堂じゃ」
「写真は……誰なんです」
「さあ」
「例によっていい加減だね」

「2万4千uの敷地、786年にユダヤ教のために建築が始まるが、13世紀にキリスト教が奪還」
「宗教の争いですか」
「そのためここのデザインは二つの宗教が入り混じっている」
「不思議な空間が生まれますね」

「こちらも元々あったユダヤ教の建物にキリスト教のゴシック建築を加えたという不思議な建物。馬蹄型のアーチはユダヤ教の特色だが、かなり壊されて850本が残るのみ」
「キリストの周りはユダヤ教ということですか」

「天井のアーチはユダヤ教のもの」
「ヨーロッパにはよくありそうですが」
「ううん、その違いはよく分からない。しかし、幾何学的な構成は面白い」
「そうですね」
「こちらの庭園、花の小径というのが有名だが、季節的に花がなくって……写真は撮ったが、面白くないので省略」
「はい。こちらのご紹介は以上」
「今度はグラナダへ向かいます」

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