スペインの旅 その5:グラナダ(アルハンブラ宮殿)
「さあ、今度はグラナダまで170q。3時間」
「本当に移動距離がすごいですね」「ここはもう行くところが決まっている」
「どこです」
「皆様もご存知、アルハンブラ宮殿」
「ああ、名前だけは知っています」「グラナダ、アルハンブラ、次に行くアンダルシアからセビーリャまで、音楽でお馴染みの名前が並ぶな」
「偶然ですか」
「わしに音楽の趣味があるというので考えてくれたらしい。夜のパーティでは、仕方がないのでフルートで『アルハンブラ宮殿の思い出』と『セビリアの理髪師』を演奏した」
「無理矢理だね……どうして地名はセビーリャで、曲名はセビリアなんですか」
「地名は現地での発音に従って、曲名は日本で慣れている表記で……まあ、どうでもいいのじゃ」
「いい加減だね」
「宮殿はナスル王国(1232〜1492)の21代の王によって建築されたもの。塔だけで20以上ある」「すごい建物ですねえ」
「細かい装飾が見事じゃ。この時代は王が自分のための宮殿を造るのだが、前の物は壊さないのでどんどん大きくなったそうじゃ」
「教会もそうでしたね」「はい、そういうことで、写真を紹介するばかりですが……」
「説明すつほど理解出来ていないものですから」
「じゃあ、次に進もう」