京都・奈良への旅14:京都その7「西本願寺」(2月5日)
「西本願寺へ到着」
「はい、参りました」
「こちらは本堂。」
「これも大きい建物ですね」
「こちらから見ると幅62m、奥行き48m、高さ29m。1636年に建てられたものじゃ」
「すごい」
「ななめからの全景……って、全部入らないなあ」
「はい、仕方のないところですね」
「これが逆さ銀杏」
「どうして逆さなんです」
「写真でも分かるじゃろう。まるで根が空に広がるように見える。樹齢400年だそうじゃ」
「すごいですね」
「火事の時にこの銀杏から水が吹き出て消し止めたというので、水吹き銀杏とも呼ばれる」
「色々な伝説があるんだ」
「はい唐門でございます」
「装飾がすごいですねえ」
「伏見城の遺構だと言っておったな。桃山時代の装飾で、檜皮葺き(ひわだぶき)・唐破風(からはふ)という作りじゃ」
「どういう作りなんです」
「分からん」
「いい加減だね」
「こちらは太鼓楼」
「ここで太鼓を打つのですか」
「そう。時刻を告げたもの。ここを新撰組が使っていて、その時の刀傷が今でもあるという」
「へえ、本当にあるんですか」
「そう伝えられている、と寺で説明している」
「あれ……」
「さあ、これより歩いてすぐ……実はここから振り返れば見える風俗博物館へ参ります」