京都・奈良への旅6:奈良その5「二月堂」(2月4日)

「さあ、奈良は大仏殿から脇へ、二月堂への道をたどります」
「ここは上り坂が多いですね」
「この日は寒くて寒くて……足がかじかんで来た。でもがんばって登ったぞ」
「はい、いい子いい子」
燈篭鹿の写真から」
「鹿は前のページで省略しました」
「まあ、何匹か撮影はした。角のあるものや群れになっているもの……餌となる鹿せんべいを売っている辺りにいるのはいやしい鹿じゃな」
「ああ、餌がもらえると期待している訳ですか」
「そういう人間にはなりたくないものじゃ」
「鹿だよ」
「さて、奈良公園の鹿の数と燈篭の数は計り知れないものとなっている。どちらかでも数えることが出来れば分限になれるというな」
「ぶげん……って、お金持ちのことですね。その話は落語の『鹿政談』のマクラに出てきます」
「そう。それで、今回はこの写真を採用した訳じゃ」

「上の写真左が二月堂
「お水取りで有名ですね」
「始まってから一度も中止されたことが無い行事だそうじゃな」
「何回行われたんですか」
「……いっぱい……」
「子供だね」
「上の写真右は二月堂から見下ろした四月堂。間に三月堂があるのもご存知の通りじゃな」
「色々な建物がございます」
「この右にあるのは眺めた景色。中央の屋根が大仏殿、その向こうは生駒山
「もう大阪ですか」
「登ってきた甲斐があるというものじゃ」
「はい、本日はこれぎり」

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