1月11日 藤城清治展

「さて、この日は落語会、演奏会と大忙し」
「続いての会は」
「今年最初の展覧会」
「あら……ジャンルが滅茶苦茶ですね」
藤城清治さんの展覧会で……」
「この方については前に色々説明しました」
「小人などは黒い顔をしていて表情などない……それがなぜ可愛いといえるのか……」
「そうでした」
「周りの光が生き生きとしていて、その暖かみ、優しさが、切り絵の黒い人物にも暖かみや優しさを与えているという結論に達した」
「一昨年、銀座での展覧会で出た結論でした」
「日本の伝統、能楽の面(おもて)の世界と結びつけて説明しているので、表紙から探してご覧下さい」
「見ない見ない」
「そういう訳で、その一昨年の写真を持参してご挨拶」
「はい。今回は『光と陰の奇蹟』という本にサインしていただいた。制作風景なども収録された素晴らしい作品集じゃ」
「右上の図は」
「ついでに今年のカレンダーにもいただいたサインでございます」
「一緒に写真を撮っていただいたが、写真を撮る時に笑顔を見せない先生が、笑顔を作ったというので周囲のスタッフがびっくりしていいた」
「良かった良かった」
「今年85歳、まだ現役で頑張っていらっしゃる。負けないようにしないとな」
「はい、もうすぐ停年の大家さんも頑張りましょう」

 

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