1月5日 ホキ美術館

「さて、今年最初の芸術は昨年11月に開館したばかりのホキ美術館
「これはどういう美術館です」
「写実的な絵画ばかり集めたという。そういう作家に頼んで描いた作品も多数」
「では参りましょう」

「こちらが駐車場側から」
「不思議な建物ですね」
「知らないと何だか分からないじゃろうな」
「本当に」

「こちらが反対側からの写真」
「長いですね」
「細長い筒のようになっていて、そこがギャラリーになっている。地下二階まで、10ヶ所ほどに分けて展示してある」
「へえ」

建物の回りはこんな感じ」
「棒が沢山立っていますね」
「森をイメージしているのかな」
「そうなんですか」
「分からない」
「またいい加減な」

「目の前は昭和の森。100ヘクタール以上の敷地は南北にまっすぐ進むだけでも2キロ以上とか……」
「すごいですね」
「本当は倍の面積の予定だったが、九十九里浜を外した緑地だけで一つの公園にしたのじゃ」
「へえ」
「まあ、子供連れならこちらで一日遊べるかな」
「はい、こちらもどうぞ」
「この日は家内の方の墓参りをしてからだったので遅くなった。美術館はざっと回っただけなのでちょうど1時間掛かったな」
「ゆっくり見たいですねえ」

「人物を3点ご紹介……下着姿とかヌードとかが好きなんですが……着ている物のしわなどの描写が素晴らしいので……」
「はいはい」
「上にあったのが島村信之西窓』、すぐ上の左は塩谷亮耀』、右は島村信之日差し』」
「見事な作品ですねえ」

「続いては静物画。左は野田弘志緑壷に牡丹』、右は五味文彦白い花』」

「最後に風景から、左が島村信之の『朝靄』、右は原雅幸の『クリストファーロビンの聲』。そして、このすぐ右にあるのが石黒賢一郎SHAFT TOWER(赤平)』」
「みんな写真のようですね」
「このような作品になる秘密は分かるなあ」
「分かりますか」
「光の使い方じゃな」
「ああ、なるほど」
「その光を作り出すために、絵の具の重ね塗りなど、様々な技巧が駆使されているのじゃ」

「すごいですねえ」
「では、ここに来る前に食べた食事と、帰りのお買い物を次のページで……」
「いらないなあ」

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