10月17日 化け猫パレード

「さて、実は前のページで伝えした小天狗よったり会には少々遅刻してしまった」
「どうしたんです」
「周辺情報がなかったからじゃ」
「周辺で何かあったんですか」
「神楽坂でまち飛びフェスタというお祭りが行われていたのじゃ。落語会の開始時刻が、ちょうど化け猫パレードの最中で……」
「化け猫ですか」
神楽坂は猫の町として有名じゃ。芸者の町でもある」
「芸者は関係ないですね」
「いや、明治8年に創刊した『仮名読新聞』で仮名垣魯文が芸者を猫と書いたのじゃ」
「あら、色々な意味があるんだ」
「まあ、それで少し遅刻したということ」
「はい」
「まあ、それで、落語の最中にも神楽囃子が聞こえたり、賑やかな会じゃったな」
「大変でした」
「それでも動揺せずに演ったメンバーがすごい。堂々たるものじゃった」
「それで、写真は」
「終演後、化け猫さんが毘沙門天にお詣りに来たので……」
「乗り乗りですねえ」
「そういうことで、芸協らくごまつりから小天狗よったり会へ回り、打上まで付き合った大変な一日を終了します」
「打上が大変だったんでしょう」
「まあ……一升瓶を空けたのは久し振り」
「しょうがないね」

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