京都・奈良への旅10:京都その3「宇治川」(2月4日)

「さあ、平等院の見学を終えて宇治川へ出よう」
「参りましょう」
「写真は宇治橋。一番大きな橋で、これを渡ると源氏物語ミュージアムがある。『宇治十帖』が映像や人形で再現されている」
「2007年に訪れているので、今回はパス」
「時間がありませんので」

「これがの端」
「ややこしい言い方しないの」

「こちらがその脇、紫式部の像。手前にあるのは夢浮橋古蹟の碑
「ゆめのうきはしって」
「『源氏物語』の最後が宇治を舞台に描かれ、『宇治十帖』と呼ばれる」
「行かなかったミュージアムはそれを再現しているんですね」
「その最後の最後に置かれた巻の名が『夢浮橋』なのじゃ。夢が途切れて現実に返る。題名だけでドラマチックなのじゃな」

「こちらの橋は」
「中洲へ渡る橘橋。ここから中洲へ渡る」

「向こう岸に架かった橋。ここから宇治神社へ行くことが出来る」
「3年前も雪でしたが……」
「この時は喘息がひどいし、川の辺りは風もあったので断念した」
「で、今日は行くことが出来ました」

「はい、こちらが宇治川先陣の碑
「これは『平家物語』ですね」
「木曽義仲と源義経の戦いで、義経軍がここを渡って攻めた。この時に佐々木高綱と梶原景季が先陣を争ったが、乗った馬の力の差が出て佐々木の勝ちとなった」
「名場面ですね」
「さあ、こうして無事今日の日程は終了、京都駅まで移動して泊まることになります」
「はい、それはまた次のページで」

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