8月16日 福島の旅:その1 猪苗代着

「さて、日曜日から福島県の視察に出掛けた。泊まったホテルが、今時ネットが通じない所でブログの更新も出来なかったのじゃ」
「はい、その初日の報告です」
「ともかく、午前中移動して、お昼は蕎麦……実は福島県は蕎麦が名物なので」
「それで、後は」
「午後は会議で、夕刻、写真のガラス館へ連れて行ってもらった……これはお馴染みじゃろうが、猪苗代湖の畔、野口英世の生家に近い所。隣にお菓子館地ビール館もある……この地ビール館がよくつぶれないと感心している」
「どうしてです」
「造っているビールが、さほどの出来とは思えない」
「また、顰蹙を買いますよ」
「実はマナーについて考える会だったのじゃが、別の意味でおかしかった」
「何です」
「まず、ホテルのお風呂……周りの人に指摘されたのじゃが、使った腰掛けを流しに寄せて、それにすすいだ洗面桶を伏せておく……これが常識だと思うのに、全体でそうなっているのがわしの使った所だけ……若い者がしきりに感心しているが、彼らは銭湯の経験がないのじゃな」
「時代が違う」
「わしは過去の人間なのじゃ」
「はい、ごもっとも、ごもっとも」
「もう一つは、このホテルのエレベーターで、一番下の階で降りようとしたら、子供が乗ろうとする。『降りる人がいるんだから、待ってなさい』と言ってやった」
「親はいなかったんですか」
「いた……後ろで黙っている」
「しょうがないですねえ」
「それが、後で聞いたら、その時、その親子に続いて、関係者が乗り込んだのじゃ。エレベーターの中で、母親が子供達に、『ああいう文句ばかり言う大人になっちゃ駄目よ』ってちゃんと指導していたそうじゃ」
「あはは」
「笑っている場合じゃないんじゃないかなあ……電車でも取手駅まではまだいいが、土浦駅では、降りる人よりも乗る人が優先というのが常識じゃ」
「困ったものですね」
「もう一つ、おかしかったのは、後日紹介するが、山奥へ行った時、制限時速50キロの道じゃが、1時間近く走っても対向車が『つ離れ』しないという……」
「ええ、『つ離れ』というのは、一桁だって意味でございます」
「それで70キロくらいで走っていたら、追い越し禁止なのに、追い越して行った車があった」
「あらら」
「まあ公開はしないが、福島県内の車で2388のナンバー……」
「どうして覚えているんです」
「いや、10キロ走って町中に入ったら、信号待ちで追い付いちゃったの」
「そんなに慌てて行く意味が無かったってことですか」
「ねえ……たった1台前に行っただけ……その交差点に、ゴールはみんな違うから、どうして無理に追い抜くのって看板があっておかしかった」
「マナーが悪いですねえ」
「そのくせ、コンビニがあると入っていった……多分トイレが間に合わないって焦っていたのじゃろうな」
「はい」
「ともかく、初日を無事に終えたというご報告で……ホテルへ入って、一っ風呂浴びると、ちょうど日の入り……写真左。あと5分早く気付けばまん丸の太陽で、もっといい写真になったのじゃが……」
「はい、右奥の山が磐梯山でございます」

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