春愁記   春秋書
春 愁 記

 これは私の家内の祖父が書いた手記です。
 祖父は明治22(1889)年、岡山に生まれ、名古屋の芸術大学を卒業後、横浜、東京、大阪で建築家として活躍、千葉で終戦を迎えました。
 空襲で全てを失った祖父は、何かを残したいという気持ちで、この手記を書いたのです。全て記憶によるもので、変体仮名混じりの行草で書かれています。
 偶然、私が岡山転勤になった時に発見されたことを運命と思い、私の手で解読して行きたいと思います。読み進めると、100年前の岡山の資料としても貴重なものだと分かりました。
 
各ページの挿絵の後、そのページの本文を下にワープロ化します。尚、新字現代仮名遣いに改訂し、適宜改行しています。挿絵に描かれている文字は絵にカーソルを乗せると文字が現れます。こちらは仮名遣いなど原文のままとします。

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