8月20日 RRB散歩「天橋立〜城崎編」:その21「北近畿タンゴ鉄道」

「まあ、そんな訳で、栗田(くんだ)駅から北近畿タンゴ鉄道に乗車します」
「あれ……前回の海辺の景色と同じですね」
「列車に乗ってから撮影したものじゃ」
「ううん、代わり映えしないなあ」

「ということでこちらの写真」
「はい……これは」
「次の駅丹後由良
「おいおい、早過ぎるでしょう」
「前に余計な話が長かったから……」
「自分でやってたんじゃないの」
山椒大夫の舞台となったのがこの辺りということじゃ」
「はいはい」

「すれ違った列車は、安寿と厨子王をデザインしたもの」
「カラフルですね」
「それに、何と二両編成、わしの載っているのは一両編成だし、絵もないのじゃ」
「いじけてるな。乗っていたら見えないでしょう」
「あ、そうか……ラッキー!」
「単純だね」

「車窓からの景色」
「やっと海が……あれ、これは……」
「海ではない。由良川を渡っている長い鉄橋からの景色じゃ」
「雄大ですねえ」

「はい、鉄橋が終わった。丹後神崎駅を越えて、少しだけ川に沿って上る」
「鉄橋はどれくらいの長さがあるんです」
「分からない」
「……聴いたのがバカでした」
「推測じゃが、5,600mじゃな」
「はいはい」

「鉄橋が出たから、トンネルも出ないと……東雲駅を出て、念仏峠辺りのトンネルじゃ」
「どうでもいい演出ですね」

「まあ、四所まで、変化に富んだ場所を選んだという訳じゃ」
「無事到着しました」
「さあ、お昼を食べに行こう」
「食べるのばかりだね」

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