8月20日 RRB散歩「天橋立〜城崎編」:その20「栗田駅」

「さあ、RRB散歩も最終日……」
「って、たった3日の旅に20回目ですよ」
「こうして無事栗田(くんだ)までやって来た」
「やっと最終日の本当の目的地ですね」
北近畿タンゴ鉄道に乗るのが今日のメインじゃ。タンゴと言っても、音楽じゃないし、英語とも関係がない」
「分かってます、端午の節句でしょ」
「お前までぼけるな!」
「はい、もちろん、昔の地名、丹後でございます」
「鉄道目当てなので、余裕を持って着かなければならない。それで早く着き過ぎた」
「で、海辺をお散歩ですか」
「左に見える塔が昔の電力研究所
「へえ、何を研究していたんです」
「風力やソーラー、しかし、何の役にも立たないという結論で、原子力を推進することとなり、ここは閉館。今は水族館になっているそうじゃ」
「今なら必要だと感じますよ」
「しかし、東電は原子力以外は役に立たないと宣言して、ソーラーや光は開発する意味がないと言い切った。これを受けて8月末日の読売新聞は、原子力以外の発電はこんなに無駄という特集を組んでいた……ひどいものじゃ」
「はいはい、お爺ちゃん、先へ行きましょう」

がきれいで、波がかき回しても水が澄んだまま」
「いいですねえ」
「太平洋側の海は、原発の汚水で汚染されている。実はこの辺りも、原発が出来た後、他の海と比較しても1度水温が上がったという」
「まだこだわっているな」

「この路地の奥がじゃ」
「はい」

「これが駅の標識
「はい」

「これが
「はい……どんどん手抜きになるね……あれ、閉まってませんか」
「無人駅。バスと同じように、列車に乗る時に券を取って乗り、下りる時に代金を払うのじゃ」
「へえ」

ホームはこんな感じ」
「はい、風情を感じていただければ……って、大家さんの住んでる茨城なら、ちょっと行けばこんな雰囲気ですね」

「さあ、列車が来た」
「やっと出発ですね、やれやれ……」
「はい、続きは次回」
「え、そりゃないよ」

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