８月１８日 ＲＲＢ散歩「天橋立〜城崎編」：その３「舞鶴から栗田へ」
「ええ……まあとにかくＲＲＢ散歩、舞鶴引揚記念館を出発しよう」
「どうでもいいような紹介ですが、ＲＲＢ散歩というのは落語と歴史・文学の散歩でございまして、今回バスでは大雨、下りる時はやむという、不思議な天気でございます」
「さあ、バスに乗った途端にまたしても大雨」
「来ましたね」
「歩いている時は全く傘が要らないのにねえ……」
「大家さんは晴れ男なのです」
「ミスターサンシャインと呼んでくれ」
「何です、それ」
「写真は赤レンガ倉庫」
「すごい雨だと分かりますね」
「自衛隊の船。見学が出来る時もあるそうで……」
「今日は通過」
「こちらで最も大きい由良川を渡ります」
「雨がひどいですね」
「こうして今日は栗田にあるホテルへ直行」
「なら雨でも問題ないかな……ホテルは栗田ですか」
「違う、栗田じゃ」
「え……粟でもないし……同じじゃないですか」
「お前は『くりた』と言ったが、『くんた』と読むのじゃ」
「分かりませんよ」
「さあ、間もなくゴール」
「あれ……窓には雨粒がひどいのに、空は明るくなって来ましたよ」
「バスを降りる時には晴れているじゃろう」
「恐怖の晴れ男、そのパワーがまたしても発揮されるのでしょうか……続く」