RRB東京散歩(日暮里〜上野):その2「三平堂」

「さあ、日暮里駅を出てまだわずか」
「地図で左にある○印が前回の羽二重団子です」
「まず@まで280m歩いた」
「これは……」

「散歩をしていると、こんなお寺も目に入ります。薬師寺
「どういう由来です」
「分からない」
「どんどんいい加減な説明になります」

「そのまままっすぐ120mで地図A。ここがお馴染み、三平堂
「初代林家三平の自宅を展示館として公開しております」
「今回のRRB散歩のメインがこちら」
「あれ……前回の羽二重団子がメインだって言ってましたよ」

「はい、邪魔な車をどかして、暖簾の見えるように……」
「また迷惑を掛けているな……って、まだよく見えませんよ」

「そう言われると思って、アップで」
「同じ位置で三枚とは……」
木戸銭は600円。この辺りの展示館ではちょっとお高めじゃが、色々な仕掛けを見るだけでもその価値はあるぞ」
「へえ」
「階段にはセンサーが付いていて、上り下りで声が変わる。三平の声が挨拶してくれるのじゃ」
「面白いですねえ」

「こちらが展示室
「うわあ、懐かしい……って、私は三平は知らない年代の設定だったはずだけど……」
「ここは毎月第3土曜日に落語会が行われる。その時はここが高座」
「なるほど」
は師匠の机をそのまま残した物」
「雰囲気が分かります」
「こちらではビデオでCM集、季節の小咄集が聞ける」
「いいですねえ」
「更に『源平』の録画が時間によって放映されるので、まあ一見の価値はある」
「まあ一見というのは……」
「DVDを売っている広告では、唯一のちゃんとした古典落語と謳って作品なのじゃ。しかし、その実体は完全に三平落語……しっかり見たが、過去のものじゃなあ」
「はい」
「実はわしの持っていた『相撲風景』の録音の方が本当に古典と感じる作品じゃな。ただ、父だった正蔵が演じたそのままという雰囲気だったが、三平らしいくすぐりがないから、ファンは物足りないじゃろう」
「……『持っていた』んですか」
「東日本大地震でデータが吹っ飛んでしまった」
「はい、残念」
「こちらは三階がこの展示室。受付で申し込めば、息子の現・正蔵や現・三平のグッズなども買える。資料館は『ドースイません』で土曜と水曜、それに日曜日の11時から」
「皆さんもぜひ」
「この地下に札束が埋まっていて、すぐ近くで出て来るんじゃないかと、掘っている人達がいた」
「……それは道路工事じゃないですか」
「あ、そうかも知れない」
「いい加減だね」
「次のページでは裏へぐるりと回ります」

3:書道博物館へ進む     表紙へ戻る     1:羽二重団子へ戻る

inserted by FC2 system