5月3日 東京美術館廻り

「さて、地震の後、お出掛けは控えておりました」
「自粛ですか」
「そういうつもりはないのじゃが、やはりどうも出掛けるという気が起こらなかったなあ」
「そうでしたねえ」
「ようやく出掛ける決心が出来た」
「で、右に写真が出ていますが」
「まずは東京国立西洋美術館
「こちらは」
岡本太郎展。いやあ、かなりの人出だったな。切符売り場で30分、それから入場に20分と表示が出ていた」
「合計約1時間ですか。大変ですね」
「それはそれ……『俺を誰だと思っているんだ』ってんで、全く待たずに入れた」
「またやったんですか……ひどいね」
「そういえば切符も買わなかったなあ」
「あら……またやったんですか」
「さて、岡本太郎の戦後から死ぬまでの軌跡を追っている。印象的な作品もおおいが、正直に言えば、同じパターンのような……だから、万博とか青山の物のように、ぱっと見て分かる物もあるが、絵になるとこれはどれだっけという……」
「まあ、確かに……」
「さて、続いては上野西洋美術館
「こちらは今年2回目ですね」
「建物も前と同じ平成館。前回は2月に平山郁夫展、今回は写楽展
「浮世絵ですか」
「わずか10ヶ月しか活動しなかった浮世絵師。その短い間に作風がどんどん変化し、4つに分類される」
「へえ」
「それで色々な説がある訳じゃ。今回はそれぞれの時代を分かりやすく展示。いやあ、見応えがあった。同時代、その前後、同じ題材、色々比較出来るのも素晴らしい」
「いいですねえ」
「残念なのは、お土産の絵葉書、例のいかにも写楽という第一期しかない。他の時期のが欲しかったのじゃが……カタログ2500円は置き場に困るしねえ……」
「知りませんよ」
「さて、すぐ近くの科学館サンゴ展世田谷美術館白洲正子展も行く予定だったが、久し振りの外出で疲れてしまい、ここで断念」
「あらら」
「仕事では少なくとも1万2千歩以上、多い時で1万8千歩は歩いているが、この日は半分の9千歩でギブアップ」
「まあ、仕事とは違って疲れますが」
「そういうことで、取りあえず、久し振りのイベントのご報告でございました」

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