3月11日 東日本大震災:2「出勤」

「3月11日、大きな地震に襲われました」
「大変だったのは」
「まず断水。水道が丸1日止まってしまった」
「どうしました」
「たまたま家内が、買い物から帰ってから洗おうとしていたので、湯船に全部残っていたのが救い」
「偶然ですか」
「いつもなら先に抜いて洗っておくのに……本当にたまたまなのじゃ」
「良かったですね」
「食事も出来ないから、近くのラーメン屋で食べた」
「はい。今度は放射能問題で、水の買い占めとなる」
「さ、写真が出ていますが」
「この後1週間鉄道が止まったが、出勤しろといわれて、自転車で52kmを走った」
「大変でした」
「法定速度なら4時間以上掛かるが、帰りには足がつって、プラス1時間も」
「歳だからしょうがないね」
「その途中の様子……右上は牛久沼の畔にあるホテル」
「面白い色合いですね」
「とんでもない、全部白だったのじゃ。地震で壁がはがれた部分が茶色」
「へえ」

「途中にあるお墓
「すごい状態ですね」
「右の写真は新しい墓地で、ほとんどが新しいお墓」
「はい。石がきれいですものねえ」
「直すのは無理なので、拝むだけで失礼を」
「しょうがないですね」

「はい、これは途中にあった家の屋根
「やあねえ」

「これは土浦駅に近い商店
「すごい段差ですね」
「実はここ、全く段差など無かったのじゃ」
「あら」

さあ、帰ってから夕陽を撮影したもの。これからしばらくこういう何となくぼんやりとした空が続いた」
「地震の影響でしょうか」

富士山も……」
「ぼんやりしています」
「普通なら1月もすると復興に向けて動き出すところですが、原発の影響で半年経っても何もないということになります」
「大変なのはどこまで続くのでしょうか」
「取りあえず、震災の直接情報のみ」

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