3月2日 ヴィルデ・フラング演奏会

「さあ、ノルウェーのヴィーナス、ヴィルデ・フラングが来日しました」
「どういう人ですか」
「10歳でノルウェー放送交響楽団との共演で協奏曲デビュー。ヨーロッパでの演奏が次々と話題になったヴァイオリニストでございます」
「じゃあ参りましょう」


「はい、上の写真左ノルウェー大使館でございます」
「で、は」
のアップ」
「どうでもいい写真ですねえ」
演奏会場。2005年に完成した。写真では見えないが、壁の作り、反音板、なかなかよく出来ているぞ」
「はい、演奏会に参りましょう」
「まずは大使館の参事であらせられるクリスティン・ヨハンセン氏の挨拶」
「演奏家の紹介ですね」
「写真は省略いたします」
「ま、どうでもいいでしょう」
「演奏中の写真も撮ろうと思ったが、わしは遠慮を知っているので」
「え……そうなんですか」
「曲はバルトーク無伴奏ヴァイオリン・ソナタ。わしの目の前2メートルという場所での演奏はずごかった。普通録音では聞こえない、フラジォレットで弦のこすれる音まで聞こえるし、左手のピチカートも目の前で演奏されると面白いなあ」
「いいですねえ」
「そうそう、わしは遠慮を知っているから、演奏中の写真は撮らない」
「え……そうなんですか」
左の写真は後の飲み会で……」
「飲む方が優先ですからねえ」
「ともかく、演奏の後インタビュー。評論家の人との話の後、一般の人が質問出来るが、それがどうも『通』の人の質問で、その人が先生の違いを説明してからその印象を尋ねるやらここで直接関係のない作曲家についてとか……」
「専門的ですねえ」
「というよりも、彼女の魅力を探りたいと思わないのじゃろうか……演奏したこともない作曲家をどう思うかなんて、失礼じゃろう」
「そうですか」
「それで、しょうがない。わしが登場した訳じゃ」
「要らないなあ」
「前夜到着したばかりなのに眠くないのかって質問で雰囲気を変えて、来日で練習時間がないだろうに、普段はどのような練習をしているのかって質問をした」
「で、答は」
「演奏に使っているヴァイオリンの説明から……これは楽器によって演奏の仕方も違うから、そういう話……十代では決まった時間に決まった練習をしていたが、今は演奏会の曲が中心なので、そういう練習になってしまうという話じゃった」
「なるほどね」
「次の人はじゃあ、ガルネリを持って来て演奏をやってくれ……という……またちょっとずれた質問内容になったなあ……もっと彼女の演奏やら考えについて深く知りたいのじゃがなあ」
「まあ、興味は色々ありますからねえ」
「最後に記念撮影
「う……お互いに肩に手が……」
「これはさっきのインタビューを覚えていてくれて、向こうから肩に手を置いてくれたから……こちらは肩を抱くのが礼儀じゃろう」
「そうなんですか」
「ということでインタビューの後、アンコールで『ララバイ』を演奏」
「子守歌ですか」
「それが、ちょっと違う……疲れて眠るまで踊り続けるという不思議なリズムを持った作品だった」
「へえ」
「演奏に入る前に『チェンジ・ザ・マインド』という台詞が利いていたな。流行語にしたいね」
「はいはい」

「画像はCDのジャケット。デビューアルバム『シベリウス&プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲』。他にシベリウスの『フモレスケ』から3曲を収録」
「演奏は」
「何と、この日の演奏と違う、繊細過ぎると思われるようなシベリウス。素晴らしいぞ」
「はい。お勧めです」

「画像はサイン
「分かりますよ」
「演奏会は翌日3日に無伴奏のリサイタルが行われ、これが本当の日本デビューの演奏会となる」
「って……その前に聞いちゃった訳ですね」
「これからの演奏会は3月5日、オーチャードホールでCDにあったシベリウスを演奏、翌6日は結城市民文化センターで同じ曲を演奏。指揮はアレクサンダー・リープライヒ、演奏はNHK交響楽団
「ということで」
「とりあえず、演奏会のご報告と致します」

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