2月27日 川村記念美術館:その1「上村松園展」

「さて、本日は千葉県佐倉にある川村記念美術館へ参りました」
「随分行きますね……美術館や博物館に年間12回という目標でしたが……」
「ええと……あら、もう今年8つ目じゃな」
「すごいじゃないですか」
「それも最初のホキ美術館以外は全部タダで……」
「なるほど、ケチの大家さんだからねえ……」
「ということで、まずは左の写真、駐車場から看板をご紹介」
「どうでもいい話題……中へ参りましょう」

「その前に駐車場の所の(のぼり)を……」
「早く入りましょうよ」

こちら美術館への入口」
「じれったいね……」
「こちらへ曲がらずそのまま進めば庭園に行くのじゃ」
「まずは美術館ですね」

こちら美術館
「造詣も見事ですね」
「3月27日まで上村松園素描下絵本画の展覧会が行われている」
下絵って……要するに下書きですか」
「はい、がちらし。最初に表情や手の動き、色々描いてみる。これが素描というやつじゃ。そこから下絵の作成になる。びっくりしたのは、下絵として同じ大きさの物を何枚か描いているのじゃ」
「へえ……それって、下絵が出来たらそれをそのまま完成させるんじゃないんですか」
「わしもそう思った。それが本当にデッサンとしか見えない第1段階の下絵、形がはっきりした第2段階、色合いまで考えられた第3段階……と、実物と同じ物を描いているのじゃ」
「すごいですねえ」
「常設展示のコレクションもすばらしい。有名な画家の、いかにもその人だという作品ばかりが並んでいる。これは解説がなくてもタッチから分かるのじゃ」
「それもすごいですね」
「わしでも分かる作家はレンブラント、ルノワール、モネ、シャガール、ピカソ、マティス、シャガール、ブラック、カンディンスキー、エルンスト、ステラ……日本では等伯、大観、光琳……この程度でギブアップ。絵が好きな人ならもっと分かるじゃろう」
「はい……大家さんは絵が分からないので、どこがどうだから素晴らしいという解説は致しません」
「さあ、次回は分館などを見学致します」

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