2月14日 バレンタインTEN

「さあ、14日月曜日の……」
「すごい雲ですね」
「この中心に筑波山があるのじゃが……この雲が嵐の予感というところかな」
「それほどのものじゃない」
「という訳で、神保町落語カフェの『TEN』へ参りました。これは2003年に入門した若手が落語協会でちょうど10人だからというので作られたグループ」
「このブログでは『TWO』ってのもありました」
「はい、落語協会以外では、芸協の桂夏丸君、円楽一門の三遊亭きつつき君、この2人だけなのです。3月17日、同じ落語カフェで行われます(地震のため行かなかった)……7月の17日にはTEN対TWOの対戦もあったが、これも仕事で行けなかった」
「まあ未来の話はいいですから……この日はどうでした」
「バレンタインデーってことで、唯一の女性柳亭こみちを主任に置いて、客にもチョコレートを配った」
「はい、タイトルの意味が分かりました……内容に参りましょう」
「まずはこみちの1席目で『堀の内』」
「写真の一番右
「続いて古今亭駒次の『泣いた赤い電車』」
「新作ですね、左から2人目
「仲入後の食い付きは古今亭菊六で『猿後家』」
「写真右から2人目
「トリはこみちの2席目『甲府ぃ』」
「中身の説明がありませんね……」
「言う必要なしかな。このTENメンバーはそれぞれが個性的。今日のものでいえば、菊六は本格。はっきり言うが、落語協会の猿の後家はみんなわざとらしく感じる。いかにも猿ですという……菊六は実に自然に進める」
「ほう」
小みちは女性らしさを生かしつつ、古典を大切にしている。登場するおかみさんなど、女性だからこそという演出がいい」
「はい」
駒次は新作じゃが、東北弁を使って暖かい雰囲気を出していた」
「はい、じゃあ帰りましょう」
「はい、面へ出たら、何と大雪」
「あら、そこまで一気にやろうっての」
神保町の様子」
「すごいですね」
「夜の雪で、翌日まで影響が残ります。続いては雪の様子を……」
「あれ、続くの」

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