１月２日　高校サッカー＆氷川神社

「さあ、今年も恒例となりました高校サッカー全国大会！」
「……写真が全然違いますね」
「試合が行われるのがＮＡＣＫ５スタジアムで、大宮駅から１．７キロ近く歩く。まあバスを使ってもいいが、スタジアムと隣接して、氷川神社があるのじゃ」
「へえ」

「大宮という地名もここから取られたことはご存知の通り」
「大変な人出のようですね」
「お昼時じゃからな……はい、ざっと拝んでサッカーに行こう」
「参りましょう」

「こちらがスタジアム」

「あら、もう試合が始まりました」
「逆光で肉眼では何も見えない方向なのじゃ」
「応援も大変ですね」
「今年も作陽高校がやって来ました」
「縁のある学校ですね」
「わしは2005年に岡山に単身赴任、その住んだ場所が作陽高校から歩いて３分。この前の年が有名な決勝戦の誤審騒動で負けたというのじゃ。それから６年連続出場」
「恒例の行事になっています」「さて、2006年は３日、三回戦で０−０、ＰＫ戦で敗退。翌年３日、０−０でＰＫ戦に勝ったら決勝進出。2008年には同じく３日、０−０でＰＫ戦敗退。2009年の３日、１−０で敗退」
「３日は１点も取れませんね」

「昨年も３日、後半１点先制されたが、終了間際に同点」
「初めて点をとりました」
「結局ＰＫ戦で敗退」
「３日のＰＫ戦が鬼門ですね」
「全体には作陽が上回っている印象だったが、ちょっとした隙に先制を許した」
「あら、やばい」
「しかし、前半の後半……」
「ややこしい」
「同点ゴールで前半終了。後半は一進一退の攻防。ＰＫ戦かなと思い始めた終了間際、遂に得点」
「右の写真ですね……妙に明るいですが」
「応援席から光の関係でよく見えないんじゃ。これはスタジアムのビジョンに写ったものじゃ」
「なるほど」

「こうして２−１で辛勝」
「良かったですね」
「写真はインタビューを受ける野村監督」
「はい、おめでとうございます」
「写真の下に見えるように、今年のテーマは『全国制覇への挑戦！』」
「確かに、この５年間は３回戦がＰＫ負け４つですものね」
「そして、今年も、同じく、３日に敗退」
「あらら」
「さあ、３日を乗り越えれば全国制覇もあり得るのだが……」
「残念ながら、また来年」