12月10日 心花〜kokohana〜演奏会

「さて、例によってちょいと報告が遅れているが、久し振りに心花の演奏会」
心花〜kokohana〜、琴のユニットでございます」
「みぎわとななえの二人で二十五弦の琴を演奏する」
「写真はその琴ですね」
「実は先週の休みの日にテレビを見ていたら、立て続けに彼女らの曲が登場した。それも別の番組で……」
「へえ」
「情報番組などで琴で現代的な曲が流れたら、ほとんど彼女らの曲だと思ってもいい」
「人気の演奏家ですね」
「それで連絡を取ってみたら、この演奏会が紹介されたのじゃ」
「ってんで、出掛けた訳ですね」
「演奏会はCDでお馴染みの曲から始まる。『朝の光』『希翼』『ふたば』『Over the rainbow』『あこがれて……』『HANAEMI』で前半は終了」
「色々なジャンルの曲が演奏されます」
「左の写真は……」
「え……一枚目と同じじゃないですか」
「右の琴が変わってているのじゃ。十三弦になって、実は低音用の……だから横幅が長い」
「え……そう言われないと分からない……間違い探しみたいになっていますね」
「後半は『歩』『うたかたの記』『ジブリメドレー』『彼方の希望』『和花』『さくら』」
「今回もバラエティに富んでいます」
「とにかくCDでは分からないのが、生演奏のすごさ。わしは実は学校の教師で、箏曲部の顧問をやらされた」
「え……どうして……琴をやったことがあるんですか」
「ない」
「きっぱり言うな」
「実は学生時代にはフルートをやっていた。で、学校の音楽の先生が講師だったので、専任の先生が顧問に付くというルールがあって……」
「それでフルートをやったからというだけで音楽関係の顧問に……」
「そう。吹奏楽、弦楽、器楽、箏曲、ギター、ポップス、音楽鑑賞……全部わしが顧問をやった」
「でたらめだね」
「そこでお琴のための曲を作って……」
「また……適当な曲でしょう」
「そう。わしが尺八で演奏したが、一番人気は中山晋平の『砂山』による変奏曲。途中に尺八のソロがあるが、ここは6拍子、4拍子、6、4、5、5、3……と拍子がどんどん変わるのじゃ」
「大家さんらしいね」
「その伴奏に、琴は胴を叩いて木製打楽器的な音を出す」
「……ま、大家さんらしい」
「その程度のテクニックで、高校生が演奏するには以外な作品だった」
「……今日は心花の作品ですが……」
「心花の演奏を見ると、面白いのじゃ。両手を使って幾つもの音が重なるし、爪と指で音を代えたり、こすったり……いやあ、見事なテクニックじゃ」
「ということで、アンコールに『クリスマスメドレー』でおしまい」
「はい、見事でした」

「こちらが記念の絵葉書。なお、カレンダーをいただきました」
「はいはい」

「ということで、記念撮影」
「おっさんと娘ですね」
「そうか……二人の年齢を合計してもわしには届かないなあ」
「しょうがないねえ」
「まあ、向こうは毎年2つずつ年をとるから、あと数年で追い付かれる」
「はいはい」

「はい、こちらが最新作のCD『ここはな』と、いただいたサインでございます」
「また応援して参りましょう」
「ということで、本日はご報告を簡単に」

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