11月14日 下妻を行く:その7「大宝八幡宮・その他の建造物」

「下妻の大宝八幡宮へ来ております」
「今日は石と樹木を紹介ということでした」
「まずは写真の大石の上に載っている白い小さい石」
「あ、これ」
「野球ボールくらいの大きさで、『重軽石』といって、願い事の後で手に取る。軽いと感じたら願いが叶い、重いと感じたら更に願いを込めて努力をしなければならない」
「で、いかがでした」
「普通の軽石じゃ。とても軽かった。家内は重いと言っている」
「じゃあ、大家さんの願いは叶いますね……何を祈りました」
「ううん……わしゃ人間的にも完璧だし、生活も困っていない……何もないな」
「……人間が軽いかどうかを判定する石なんでしょうかねえ」

「こちらは国歌『君が代』に詠われている『さざれ石』」
「あれ、市川にもありましたね」
「まあ、あちこちにある物じゃ。神社の格がないと置けないのじゃろう」

「こちらは不思議な形の石ですね」
「そのまんま『奇岩』と呼ばれておる」
「じゃあ、樹木に参りましょう」

「まずは『なんじゃもんじゃの木』」
「いきなり何ですか」
「何だかはっきり分からない見慣れない木ということで、この神社のはヒトツバタゴじゃな」
「この木だということが決まっていないですか」
「そう。この木は五月に花が咲いて雪をかぶったように見える」
「へえ」
「訳の分からない人間を指す『あんにゃもんにゃ』もこれから出たという説があるな」
「大家さんのことですね」

「こちらはが二つに分かれたもので、たとえ別れ別れでも一緒だよという、夫婦や恋人の誓いの木。根元のも二つ並んでいるのでありがたい」
「はい」

「二人が無事に結ばれて、子供が出来たら、この銀杏」
「何です、これは」
「『乳銀杏』といって、幹に胸のようなふくらみがあり、ここに触れると乳の出がよくなる」
「ご利益がありそうですね」
「そうでもないな」
「え、駄目なんですか」
「わしも触ってきたが、まだ乳が出ない」
「出てたまるか」

「最後にご神木の菩提樹
「ありがたやありがたや」
「という訳で、次回は最終回、道の駅しもつまへと参りましょう」

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