10月17日 芸協らくごまつり:その4「美女連」

落語芸術協会のお祭りも今回が最終回」
「で、最後を飾るのは……」
「もちりん……芸協の美女達をご紹介」
「わーい」
「まずは右が日向ひまわりちゃん」
「舞台イベントで司会をやっていました」
「講釈界の重鎮になってほしいなあ」
「で、左は……」
「汚いおっさんで……」
「また、失礼な」
柳好師匠でした」

「こちらもお馴染み、桧山うめ吉ちゃん」
「毎年写真を撮っていますね」
「三味線漫談じゃが、美声ではあるが大きな声が出ない。だからお座敷では素晴らしい芸じゃが、寄席では……って随分悪く言ったが、声が通るようになって来た」
「大家さんが指導した訳ではございません、念のため」
「まあ、そういうことなので、これからが楽しみ……CDがすごいいいです……そういう意味で歌手の神楽坂はん子を思い出すな」
「誰も知らないでしょう」
「この文で意味が分かる人は、かなり通じゃ」
「また、しょうがないことを……」
「さて、これも左には汚いのいますが……」
「って、お馴染みの顔ですよ」
「里光君じゃ」
「で、右が美女ってことですね」
「はい、
スティファニーの一員、ナナちゃんじゃ」
「魔女でお馴染みですね」

「はい、こちらはプチ☆レディHIROMIちゃんとCOCOAちゃん……本当はプチの後がハートだったのじゃが、パソコンでは出ないので星になってしまっている」
「妙なところで通なんです……って、大家さん、すっかり鼻の下を伸ばしていますね」
「え……まあ可愛いからいいじゃないか……ははは……」
「ほら、大家さん、よだれを拭いて……」
ココアちゃんはちゃんと覚えていてくれたぞ」
ポロンちゃんもいたのじゃが、捕まえ損なって、写真は無し」
「はいはい、お爺ちゃん、次行きましょう」
「こちらもマジック界の美女、八重子師匠」
「う……年齢がいきなり……さっきの美女の二人を足しても足りないんじゃないですか」
「失礼な……まあ、確かに……わしに取っても孫で通る年齢じゃからなあ」
「どっちが年上なんです」
「もちろん、八重子師匠の方が10歳以上上じゃ。わしは戦後の生まれじゃから」
「日露戦争じゃないでしょうな……あ、これも左におっさんが写っていますね」
「サインを頼んだらびっくりしていたなあ。名前を呼ばれたのは初めてだということじゃ」
「大家さんが初めての人では、悲劇ですねえ」
「さあ、写真にあらせられるのが、玉川スミ師匠」
「待ってました……って、またまた年齢が上がりますね」
「すでにくたばたわしの父より3つ年上」
「すごい」
「高座でのバイタリティ、勢いを感じさせる一席は若い者に手本にしてほしいなあ」
「素晴らしいですね」
「ということで、芸協らくごまつりはこれをもって読み終わりと致します」
「ううん……美女を紹介する最終回なのに、最後の二人だけで161歳ですよ」
「しかし、年を取るほど円熟味を増し、ただ可愛いというアイドルとは違うのじゃよ」
「……大家さんだって、可愛いのを追っ掛け回していますね」
「う……まあ、その、このように芸の道を極めて欲しいという願いを込めて……」
「はい、ということで、芸協らくごまつりのご報告は、今回を以て読み終わりと致します」
「わしの台詞を取るな」

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