10月11日 斉藤正洋展

「さて、今日は昨夜の末廣亭からそのまま新宿で野宿」
「え……」
「朝から新宿をぶらぶらと……」
「しょうがない生活だね」
「写真は東京モード学園ビル
「面白い形ですね」
「隣の損保ビルからの写真がございますが、ちょうど2月前、8月11日(このブログでは18日付けでご紹介)をご覧下さい」
「随分前ですね」
「ここは本屋になっている。そこでCDが半額から8割引き、海外の図書も3割から物によっては半額以下というセールが行われている」
「大家さん大喜びだね」
「ということでCD3枚、本5冊を購入」
「はいはい」

「こちらは新宿センタービル。今日のお目当てはこちら」

「これはお店ですか」
「地下にあるペンタックスギャラリー。ここで斉藤正洋の写真展が開かれている」
「どういう写真ですか」

南極を撮影したもの。写真の客船は定員300人じゃが、南極に行く時は200人にするそうじゃ。写真は氷の青々とした姿、それが夕陽で真っ赤に染まる。アザラシの屈託の無い表情、ペンギンの生活……なかなか見応えがあったので、ご本人が見えるのを狙ってお話を伺うことにした」
「二度行ったということですね」

「はい、こちらが斉藤先生。予測したとおり、自然の捉え方、動物への思いが語られてすっきりした。自然に環境問題を考えるようになったという説明も説得力があったなあ」
「いいですね」
「途中で船が激しく揺れる所があるそうじゃ。揺れているとは感じたが、翌朝棚のグラスが全部落ちていて驚いたと言う」
「へえ」
「わしが『酔わなかったですか』って尋ねたら、『日本を出た初日、お酒を飲み過ぎて』とお応えになった」
「それ、違う……で、後ろの写真はペンギンですね」
「落語を思わせる表情というコメントがあって、当然この前での記念撮影となった」
「結局落語ですか」
「ということで、これから地下鉄で田原町へ移動します」

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