9月18日 根岸を行く

「この日は日比谷で東京しぐさアワード日比谷公園を散策しました」
「そうです。それぞれのページでご覧下さい」
「それでねぎし三平堂での落語会へハシゴ」
「ということで根岸へ来たんですね」
「ついでだからこの辺りもぶらぶらと」
「参りましょう」
「写真はお馴染み豆富料理の笹の雪
「あれ……豆腐でしょ、漢字が違いますよ」
「縁起を担いでこの文字なのじゃ。ここは豆富料理のフルコースなど、この界隈では最も有名なお店じゃ」
「ヘルシーでいいですねえ」
「最初の写真の中央に見える
「これは……」
正岡子規の直筆を碑にしたものじゃな。
  水無月や根岸涼しき笹の雪
  朝顔は朝商(あさあきな)ひす笹の雪

 という句をすべて仮名で書いてある」
子規って、この辺りにいたんですか」

「はい、リクエストにお応えして、こちらが子規の住んでいた家。亡くなった後、母と妹が、そのまま残すよう求めて保存した。補強しただけで、そのままなのじゃ」
子規は明治時代の人ですね」
「短歌、俳句という名前を作ったのがこの人。笑えるのは、『水○黄門』という時代劇があったが、その中で奈良へ行った時、うっかり○兵衛『奈良にはおいしい物が沢山ありますからね……柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺』と言うと、黄門様『おお、子規ですな』とご存知だった」
「あれ……時代が変ですね」
黄門様子規より200年も前の江戸時代の人じゃからな……まあ、テレビでは英語も使っていたから……ギャグなのじゃろうなあ。尚、恥になるので正式の番組名などは○(伏せ字)で紹介しております」
「訳が分かりませんねえ」
「この辺り、家々の門口に子規の俳句を書いた短冊が掛けられている。ぶらぶら散歩をするのもいいな」
「いいですね」
「左上の写真はお向かいにある書道博物館中村不折の作品や収集品」
「今日も解説がだんだん簡単になります」
「右はこの界隈にある家。柴垣がいかにもという風情を感じるなあ」
子規の時代を感じさせますか」
「木戸に札が貼ってあるのが見えるかな」
「ああ、緑と……もう一つ」
「これが子規の俳句を書いた短冊じゃよ」
「はい」
「この裏に回るとねぎし三平堂
「あ……落語会をやりましたね」
「その報告はそのページをご覧下さい」

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