「さあ、前のページまでご紹介した浅草から地下鉄で移動して、木場へ参りました」
「まだくたばっていません」
「写真は木場公園」
「広々としていますね」
「バーベキューをやっているグループがいたが、静かに休息もできる」
「いいですね」
「ところが、バーベキューが終わると、このグループ、ブブカを吹き出して……」
「あらら」
「たまらず退散することとなった」
「お気の毒でした」
「ということで、この公園を写真でご紹介。水のオブジェ。８月末のことで、この日も異常な暑さ。わしはペットボトルを１本買うと３日は持つのじゃが……」
「けちですから」
「この日は３本半も飲んだ」
「はい、最初にそういう話をしていましたが」
「もう忘れた人もいるじゃろう」
「この夏は大変でした」
「緑地公園と運動公園をつなぐ橋から見える東京スカイツリー」
「この夏は色々な所から眺めました」
「こちらは緑についての資料館、休憩所にもなっている」
「いいですねえ」
「それが良くない」
「どうしました」
「若い女の子達が暑さからの非難で、中でゴロゴロしている。最近は見られるという意識をしないから、いやあ恥ずかしい格好で……」
「年寄りの愚痴です」
「こちらは庭園。和風、洋風、石庭を意識した物……花の季節が合えば見応えが合いそうじゃな」
「季節はずれでしたか」
「バラ、ひまわりが飛び飛び。まあ、写真の程度で」
「はい、こうして無事散策は終わりですか」
「実は隣の駅、東陽町で落語会がある。そこまで歩いたので、この周辺散策はトータル３キロくらい」
「今日はよく歩きました」
「長い散歩の最初が千住。『奥の細道』で見送りの人々と別れる千住大橋から始まった。この後本当の書き出しである深川を訪ねる」
「あら、まだ続くんだって」