8月28日 千住・吉原・浅草を行く:その4「素盞雄神社」

「さあ千住大橋を渡りました」
「写真は誓願寺、付近のギャラリーなど眺めても面白い。誓願寺には親の仇を討った狸の塚などもある。今日は入口の写真だけで先へ行こう」

「さあ、今日のメインは素盞雄神社(すさのおじんじゃ)」
「神話の神様ですか」
「そうじゃな。詳しくは古事記などを参照」
「省略ですか」

「橋から合計500mほどでこちらへ到着。写真は千住界隈のミニチュアじゃ」
「面白い庭園ですね」

「今回の千住は松尾芭蕉が主役。写真は芭蕉の碑。芭蕉像を彫ってあるのが見えるじゃろう。橋の前にあった『奥の細道』の碑と同じ文じゃが、こちらは行草で書かれているから雰囲気はいいな。

 千住といふ所にて舟を上がれば、前途三千里の思ひ胸にふさがりて、幻のちまたに離別の涙をそそく。
    行く春や鳥鳴き魚の目は涙

 ということで、句まで。その跡に説明がついている」
「同じ作品に色々な碑があるんですねえ」
「右の写真は江戸名所図会などにも見える、大銀杏。周囲3.3m、高さ30m」
「へえ」

「木の皮を煎じて飲むと乳が良く出るというので、絵馬を奉納する風習がある」
「えー、まあ」
「詰まらない洒落じゃな」
「写真は……」
「段に絵馬がずらりと並んでいるのじゃ」
「ここに奉納されている訳じゃ」

「これは本堂ですね」
「面白いおみくじがある。わしは天然石おみくじで紅水晶をひいた。良縁招来と心身平癒の御利益があるぞ。わしもそろそろ結婚を考えないと」
「いい年こいて……奥さんがいるでしょう」
「はい、そろそろ子供の結婚を考える年齢でございます」
「しょうがないね」
「明日は南千住駅まで参ります」

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