「さ「今日のお昼は道の駅那須で、地元素材を使ったお食事を堪能」
「参りましょうか」
「まずは那須野菜のカレー。サラダに地元のレタス、キャベツ、トマト等。カレーにアスパラ、南瓜、当然茄子も入っている」
「那須は茄子でしょう」
「カレーも肉は一切使っていない。野菜だけを使ったものじゃ。サービスの牛乳も地元の搾りたて、濃い牛乳じゃ」
「おいしいでしょうねえ」
「こちらは那須名物９種類の炊き込みご飯。那須和牛、アスパラ、牛蒡、などなど」
「要するに覚えて来なかったな」
「当たり。サラダは前と同じ。味噌汁の大根や人参も、写真でその上にあるトウモロコシにミニトマトまで、全て地元素材だそうじゃ」
「だそうじゃって……」
「採るところを見ていないから」
「信じましょうよ」
「最後に那須和牛のステーキ丼。写真の上に見えるタレをぶっかけていただく。」
「これにもサラダに味噌汁、トウモロコシにトマトも付いていますね」
「肉だけでも下に野菜が敷かれて、くどくならない。食事を堪能して、東京へ帰ろう」
「帰ろうって、まだ写真がありますね」
「地元の方が、昔話を語る会が定期的に行われている。語り口に引き込まれるぞ」
「はい。これで旅の報告は完了ですか」
「東京都内に入ってもう一日」
「え……まだ続くの」
「次ページが本当の最終回となります」