8月20日 茨城・福島・栃木を行く:その15「ホテルの夜」

「さあ、夜が近づいている」
が出ていますよ」
「この日は十三夜……といっても旧暦七月じゃから……」

「こちらのは」
「もう少し遅くなってから……高く昇って来たじゃろう」

「こちらは夕陽ですか」
「右端、奥の山が磐梯山。左端はすぐに猪苗代湖が見えるのじゃが、靄と闇でもう分からない」
「でも空の色が神秘的ですね」
「もう分かっているじゃろうが、満月の夜は日の入りと月の出がほとんど同時。旧暦15日じゃ。今夜は旧暦13日じゃから、少し早く出る。月は29日半で一巡する。これで24時間で割ると、まあ40分ほどずれることが分かるじゃろう。この日は日没より1時間20分ほど前に月が出るということじゃ」
「理科でちゃんと勉強していましたか」

「さて、ホテルのイルミネーション。下左は入口で、大きく引き延ばすと通る人がちゃんと写っている」
「はい、楽しい夜をお過ごし下さい」
「ということで、夜の報告はこれにて……この旅もようやく、次回から最終日となります」
「はい、また次のページで」

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