8月20日 茨城・福島・栃木を行く:その11「喜多方」

「さて、会津の南に位置する柳津から、北の喜多方へと移動します」
「忙しい旅が続きます」
「写真は喜多方駅
「あら、それだけ」

「やはり、お昼はラーメンでなければならないじゃろうな」
「喜多方ですから」
「ふと立ち寄ったのがこちらの源来軒喜多方の多くのラーメン店の中でも有名なお店の一つ」
「そうなんですか」
「中は芸能人やアナウンサーの色紙でいっぱい」
「ああ、それだけ多くの取材を受けたってことですか」

「こちらが人気のネギラーメン
「ネギが多く見えませんね」
「去年行った店は山のようになっていたなあ。しかし、味は素晴らしかった。ううん……ううん……」
「あれ、どうしました」
「おいしいことを伝えられない。『おいしい』じゃあただのバカだし、『味の花火大会や〜』ではもっとバカ……何がどうおいしいのか、伝えられないから、やめよう」
「ううん……最初から取り上げなければいいのに」

喜多方ラーメンと、そしてもう一つお酒。この三つを一つでも欠けたのではここへ来た意味がない」
「はい……あれ、は」
「まあ、今回は酒蔵で」
「いい加減だね」
「今日訪れたのはモーツァルトでお馴染みの小原酒造
「モーツァルトですか。ペンデレツキではいけないんですか」
「ギャップの激しい作曲家を出すな」

「でも、本当に、どうしてモーツァルトなんでしょうね」
「牛の乳が出るのは演歌だというが、酒はモーツァルト。ベートーヴェンでは早く熟成して美味しくない。モーツァルトは熟成が遅れてうまみが増すそうじゃ」
「不思議ですね」
「酒は生き物じゃからな。作品も『交響曲』『協奏曲』『室内楽』などと分かれている」
「作品というのはお酒ですね」
「やはり、美味しいのは『無濾過』じゃった……モーツァルト的なタイトルでないのは残念じゃが」
「仕方がありませんね」
「ということで、次へ行こう」
「はい、次というのは次のページでございます」

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