「さあ、食事を終えて、五浦の中心部へ」
「まずは、五浦岬公園じですね」
「え……どうして知っているんだ」
「タイトルがそうだし、もう写真に出ていますよ」
「ううん……何とするどい洞察力じゃ……お前さんかな、シャーロック・ホームズというのは」
「それほどのものじゃない」
「さて、名前に岬とあるが、ここはその岬の先。少し歩くと、海が見えるのじゃ」
「はい、いいですね」
「笑えるのは、ここを紹介したあるＨＰ」
「何かありましたか」
「五浦岬からの夕焼けという……海が真っ赤にそまって、太陽が沈み掛けている」
「いい写真じゃないですか……あれ」
「気が付いたか。ここは太平洋で、海に沈む太陽は絶対に見られない」
「はは」
「さあ、こちらが、岡倉天心が使っていた建物の六角堂」
「有名ですねえ」
「ここを見る絶景ポイントが、この五浦岬ということなのじゃな」
「はい」
「じゃあ、その六角堂へ行こう」
「行きましょう……って、もしかして」
「はい、また次のページで」
「やっぱりね」