5月16日 パソコンゲーム

「さて、パソコンには色々な余計なソフトが入っている」
「へ……そうなんですか」
「で、ゲームってのを見付けて、4月からちょっとやってみたのじゃが……」
「何があります」
「トランプは好きなのじゃ。わしは自分で手品を作ったりするが、トランプ手品を10種類ほど工夫した」
「はいはい、それもいつか出そうってたくらんでますね」
「で、ともかくパソコン内蔵のゲームなのじゃが……」
「どうしました」
「まずはソリティアという定番もの。普通ソリティアといえば正方形5つがくっついた盤の上で駒を動かすゲームじゃが……まあいいか」
「パソコンに入っているのはトランプの一人遊びの定番ですね」
「うん。しかし、自分でカードを配るのと違いはない」
「そりゃそうです」
「で、成功確率も10分の1。これも本当は変わらないが、パソコンではルール違反が出来るから、確率はちょっと上がるかな。8回に1回は成功する」
「へえ」
「それからフリーセル
「これもカードを配るゲーム」
「全てのカードを最初に場に開くというのは珍しいゲームじゃな。これはソリティアよりは易しい。3回に2回以上は成功」
「はあ……あまりうれしそうじゃないですね」
「まあ、やりたいときはトランプを出せばいいので、なぜパソコンでカードゲームをするのか、そこが理解出来ない」
「配る手間が入らないでしょう」
「そうかな……それから、ハーツというゲーム。これは4人で対戦するゲーム」
「対戦型ですね」
「これは相手が弱すぎるな。10回やって、1回くらいは負けるが、ほとんど勝ち」
「そうなんですか」
「そこでちょっと狙ってみようと思ってやったのが右の図」
「これが何か……あら」
「そう。全ての鬼札を手元に集めようと思ってやってみた」
「ここまで出来ますか」
「実はこの次、4回目は失敗。しかし、ここで一人が潰れてゲームセット」
「ふうん」
「まあ、パソコンのゲームってこの程度なのじゃろう。だから、最初の2回はわざとスペードのQを取るというルールでやってみたが、それでも逆転してしまうな……もうやらないかも」
「テレビゲームは」
「これもなあ……息子達二人とも、中学生になったらやらなくなって、わしも手を出さなくなった」
「ゲームなしですか」
「息子達は、テレビゲームより、部活やら何やらで人間と付き合う方が楽しいって言っているし、わしは仕事を終えて一杯やりながら遊んだのじゃからなあ……ゲームの存在そのものに意義を見出だせぬままになってしまった」
「それで久し振りにゲームに手を出したってことですか」
「そういうこと。そういうご報告で本日はこれぎり」

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