足利への旅 その6:名草巨石群

「さてこうして山道を登ること500mを10分」
「前のページの説明をご覧下さい」
名草巨石群じゃ」
「写真は」
「第1の巨石。弁慶が錫杖(しゃくじょう)で叩いて割ったという弁慶の割石、高さ2mくらい」
「すごい力ですね」
「まあ、ご存知の通り、弁慶は義経の家来だったという以外、全て創作された人物じゃからな」
「何をやってもいいんですね」

「こちらは胎内くぐり。写真左下から岩の中をくぐることが出来る」
「でも狭いでしょう」
「身長180センチのわしが、ちょいと身をかがめる程度で行ける」
「すごい大きさなんですねえ」
「高さ11m、巨石群の中でも最も大きい岩じゃ」

「はい、これがその内部」
「本当に一枚岩なんですね」

「こちらは更に更にその奥にあった、岩割楓(かえで)」
「岩を割って楓が生えているってことですか」
「実際には岩に沿って根が広がったのじゃろう……しかし、これだけになるには何年掛かったのじゃろうか。巨石も何億年という時間を感じさせるものじゃな」
「大家さんらしかず、太古の昔に思いをはせているのです」

「はい、その辺りの道」
「山道ですねえ。いいですねえ」
「山道は雰囲気じゃな」
「はい」

「はい、こちらがさっきの巨石と、弁天様」
「これも岩の上ですね」
「ということで、足利の旅もこれで読み終わりと致します」

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