足利への旅 その3:鑁阿寺

「さて、続いて参りました所が鑁阿寺
「え……何と読むんですか」
「おい、これは会話で進むように構成されているんだから、漢字の読み方を聞くな」
「ううん……訳の分からない会話ですね」
「これはばんなじと読む。地元では大日様と呼ばれている。これはだいにちさまと読む」
「いちいち読み方を説明するのも邪魔くさいですね」
「写真は山門。室町時代に出来たもので、手前の橋は江戸時代のもの」

「こちらはすごい木ですねえ」
「二つに割れているのが面白いので……一応写真に納めた」
「由緒があるんじゃないの」
「さあ」
「いい加減だね」

「まあ、中の建物も色々あるのじゃが、どうも落ち着かなかったので……」
「落ち着かないって、普通お寺に入ると静かな雰囲気ですよね」
「そう。八木節をすごい音量で流してみんなで踊るイベント。それに演歌とか……近所の人は死ぬだろうな」
「そんなのやってたんだ……でも、なぜ八木節なんですかねえ」
「実は八木節はここで生まれたものなのじゃそうじゃ」
「へえ」
「ということで、周りの流れを撮影して、本日はこれぎり」
「はい、次へ参りましょう」

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