2月13日 ひだまり寄席

「さて、スペインから帰って来て、スーツケースを担いだまま取手のひだまり寄席へ」
「よく行きますねえ……間に合うんですか」
「取手駅着は3時ちょうどで、寄席は2時から始まっている」
「あら……じゃあ、もう終わりじゃないですか」
「手抜きメンバーでそういうこともあったなあ……じゃが、今回は、ちょうど半分のところじゃった」
「へえ、じゃあ、後半だけ」
「そう……土産は前半の人達にも持って行ったが、落語は聞けなかったのじゃ」
「それでも持って行くの」
「まあ、出演者がね……最初(はな)は昔昔亭桃之助
「写真右上」
「二ツ目になってから明るくていいんだがなあ……何を演ったのかな……予想『家見舞』……」
「予想したってねえ」
「もう一人は桂枝太郎……予想できるほど親しくない」
「はい、ここでお仲入りになった……はずじゃ」
「はい、食い付きは」
漫才宮田陽・昇。実はの結婚が決まって……」
「へえ……相手は」
「実はこのブログでも何度も登場している芸人さん」
「え……」
「今日のネタでもそこをいじって、披露宴の司会をやってやるという……相手の名前は本名でやっていた」
「ううん、分かる人しか分からない」
「それからお馴染みの学力調査、日本の都道府県の言い立て、人力車まで……二人の得意ネタを積み重ねていい出来じゃった」
「さあ、トリは」
「これもこちらではお馴染み、瀧川鯉太
「今日は親しい人ばかりですねえ」
「そう。だから無理しても行かなければならないじゃろう」
「ううん……無理矢理のような気もするが……」
「マクラで次々と駄洒落小噺を並べる。彼の得意の世界じゃが、ネタにもっとつながるといいな」
「出し物は」
「『道具屋』。よく知られたネタを組み合わせた分かりやすい演出じゃな。鋸、股引、刀から鉄砲で落ち。これは桂平次師匠と同じ系統じゃな」
「はい、2組だけの寄席になってしまいました」
「土産を持って行ったら枝太郎が寄席があるってんで帰ってしまっていた」
「あら……土産が余りますね」
「それはもちりん、の奥さんに……」
「あ……そういう手があったか」
「半分しか聞けなかったのは残念じゃが、係の人がわしの顔を覚えていてくれて、『もう半分だからいいですよ』ってただで入れてくれた」
「あら……向こうから言い出したんですか」
「それは……まあ……その……『こんな時間から全額取るのか』って言ったら『じゃあ半分で』って……それで『後半は始まっているじゃないか』ってんで……それで最後は『俺を誰だと思っているだ』という……」
「相変わらず迷惑な……」
「まあ、そういうことで、良かった良かった」
「良くないよ」

inserted by FC2 system