スペインの旅 その7:マドリード

「さて、夕方セビーリャから新幹線に乗って首都マドリードへ」
「新幹線があるんですか」
「ところが日本のと比べるとちょっと……少し……かなり落ちるな。乗っていて快適さが感じられない」
「技術が低いんですかねえ」
「まあそれで、翌日2月12日に市内観光ということになった」
「参りましょう」

「こちらはプラド美術館
「聞いたことはあります」

「こちらは同じ場所」
「ああ、左の階段と芝が同じだ」
「そう。ここのメインはゲルニカになるかな」
「ずっとピカソ作品を見てきましたね」
「スペインを代表する芸術じゃな。わしは好きでなあ」
「ああ、だから奥さんの顔も……いえ……どうぞ」

「こちらはスペイン広場。中央に小さいがドン・キホーテサンチョ・パンザの像が見えるじゃろう」
「これもスペインを代表する文学ということですね」

「こちらは王宮。昔はイスラム教の城塞があったが、1764年に焼けて30年後に再建された。イタリアとフランスの建築様式を合わせたもの……らしい」
「また、よく分からない解説ですね」

「さあ、お昼を食べてトレドへ移動。70q、1時間15分」
「またまた大移動ですね」
「まずは川向こうから町を望む。古代からほとんど変わっていないという町並みは確かに歴史的なものを感じさせる」
「これもミニチュアのように見えますね」
「右奥の建物がカテドラル
「さて、最後の写真は」
「右はサントトメ教会
「教会はどこもすごいですね」
「まあ、日本のお寺と同じじゃ。我々がすごいなと思うのと同じように、向こうの方は日本の寺に荘厳なものを感じていた」
「ここには何かありますか」
エル・グレコの作品、『オルガス伯の埋葬』がある」
「名作ばかりの旅ですね」
「もちろん、そういう場所を選んで連れて行ってくれているのじゃ」
「はい」
「さあ、これから夕食は機内食」
「いよいよ帰国ですね」
「最後にパーティくらいしてくれればいいのにね」
「はいはい……飲むことしか考えていないからね」
「そうそう、ビールはおいしかったぞ」
「はいはい」
「こうして再び日本まで約11時間。無事日本に帰ってきたのが13日のお昼。スーツケースを引きずって、そのまま取手のひだまり寄席へ、翌14日には上野広小路亭へ。このあたりはすでにご報告しております」
「しかし、すごいパワーですね」
「落語については、仕方があるまい」
「ううん……しかし、4日間、実質3日の京都・奈良の旅が21回も続いたんですね」
「ああ、そうじゃな……1日あたり7回か」
「それに比べてスペインは8日、もちろん実質7日として7回で完結。1日1回ですね」
「ううん……あまり歴史的な説明が出来ないからなあ……いただいたパンフレットは全部外国語だし……」
「しょうがないね」
「まあともかく、これにて2月の出来事、全ての報告が終了いたしました」
「2月3日に出発して、ブログでは6日から……ちょうど1月かかりました」
「さあ、これで普通の生活に戻れる……かな」
「知りませんよ」

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