スペインの旅 その2:サグラダ・ファミリア

さあ、バルセロナと言えばこれが目的。サグラダ・ファミリア
「何ですか」
「桜田さんの家族って意味じゃ」
「それはさくらだ・ファミリーですよ」
「実は教会。1882年に建築開始。最初はビリャールという建築士が担当したが、1年で辞任、ガウディが引き継いで、ごく普通の教会だった予定を大幅に見直した」
「それでこんなすごい建物になったんですね」

ガウディが死ぬ前に完成させたのは『生誕の門』のみ」
「写真がそうです」
色々な楽器がデザインされているが、右上のハープは日本人、外尾悦郎の作品。現在も工事は続いており、あと100年か200年で完成するそうじゃ」
「そんなにかかるんですか」
「日本では一度断てた寺社はそのまま守るのが普通。時々遷宮などはあるが、その場合でも元の形を守る。それに対して、ヨーロッパ諸国では時の権力者などがどんどん付け足して行く。ひとつの教会でも数百年掛けて作られていくのは当たり前」
「大変なんですねえ」
「だから未完成なのに世界遺産になるのじゃ」

「はい、それでもすごいですね」
「後はピカソ美術館に行った。子供時代、まだ普通の(?)絵を描いていた時代の作品が収集されている。ゲルニカを見ることが出来るぞ」
「写真は」
「面白くないので……いずれパンフレットでも紹介しようか」
「はい、では次へ参りましょう」

3:バレンシア〜クエンカへ進む   表紙へ戻る   1:バルセロナへ戻る

inserted by FC2 system