京都・奈良への旅12:京都その5「東本願寺」(2月5日)

京都・奈良への旅も3日目を迎えました」
「名所ごとに紹介するから、もう12回目ですよ」
「今日は京都の町を散策」
「まずはどちらへ」
「今回最も重要な目的地、お東さん……東本願寺じゃ」

「ここを見学するのは、何か目的があるんですか」
「我が家の宗旨が真宗で、こちらが御本山。わし自身は無信心じゃから、母が亡くなって初めてそうなのだと知った」
「本当にいい加減ですから」
「それで、今回泊まった宿からこちらまで歩いて2分」
「なるほど……信心とかではなく、偶々行くつもりになったというのがバレバレですね」
「写真は山門じゃ。御影堂門といって、1911(明治44)年の建造物」

「これは本堂ですね」
「これが御影堂(ごえいどう)という、世界最大の木造建築じゃ。親鸞聖人の木造を安置している。これを御真影というから御影堂というのじゃ」
「左側は工事中ですか」
「これは阿弥陀堂。御影堂と共に1895(明治28)年に建築されたもの。わしの先祖はそれから明治40年代にかけて、塀の修復をほとんど引き受けた」
「すごいですね」
「それで、全財産を失って夜逃げをしたのじゃ」
「カクン……先祖から計画性がなかったんだ」
「阿弥陀堂の屋根の掛け替え工事が2015年まで掛かる」
「大変ですねえ」
「はい、それでは折角だから西本願寺まで参りましょう」

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