1月10日 恋する女と男

「さて、『カルメン』と同じく成田博之さんのプロデュースで、『恋する女と男』という演奏会」
「カルメンと関係あるんですか」
「今日は『カルメン』の前半に合わせて、恋の始まり。実は次回は後半に合わせて『恋を失う女と男』という演奏会が企画されている」
「面白い企画ですね」
「さすが成田さん……というところじゃな」
「で、演奏は」
「写真右、ソプラノの菅純子ちゃん」
「あれ、こちらも昨年……」
「そうじゃ。内田奈織ちゃんと『アヴェ・マリア』コンサートをされた。その後2,3回の演奏会があったが、どうしてもスケジュールが合わず、一年ぶりということになってしまったのじゃ」
「ありゃりゃ」
「昨年の写真が数十枚あるので、これをプレゼントしてほっとした」
「はい、それで、今日はいかがでした」
「昨年は白いドレス、今回は赤。どちらも長い裾が素敵。後ろ姿も参照」
「いいですね」
「はい、本日はこれぎり」
「ああ、また……大家さん、報告を」
「え……ドレス以外に何を……」
「演奏会の報告でしょ」
「あ、そうか……忘れちゃった」
「しょうがないね」
「伴奏は石野真穂さん。写真なし。まず純子ちゃんで『すてきな春に』」
「ソロですね」
「続いてテノールの望月哲也さんで『禁じられた音楽』。バルコニーで恋を語る男、応える女、止める父親って、ちょっとユーモラスな恋の歌」
「色々あるんですね」
「ここでバリトンの成田さんが登場して、映画音楽の『ビー・マイ・ラブ』」
「ポップスですか」
The JADE(ジェイド)のCD『手紙』もポップス系じゃが、しっかりとクラシックで歌っている素晴らしいものじゃった」
「さりげなくCMも入れているな」
「さて、純子ちゃんの2曲目は『蝶々夫人』の『ある晴れた日に』」
「恋人を待ちわびる歌ですね」
「そう。蝶々夫人というが、夫がアメリカに帰ったのが15歳、戻って来るのが18歳じゃ。3年間信じて待ち続けるのじゃな」
「これもドラマチック」
望月さん……写真右、紹介遅れてゴメン。男よりもドレスの方がいいんで……2曲目は『トスカ』より『君は我が心の全て』」
「ソロばかりですね」
「これが残念な点かな。せっかくの共演じゃからデュエットを多く聞きたいものじゃ。ただ、リハの時間が限られているからなあ……実はこのお二人は初共演」
「はい」
「それで最後に『ラ・ボエーム』の二重唱『ああ愛らしい乙女よ』でフィナーレ。オペラらしい動きや演出もあり、素晴らしいデュオで満足」
「はい」
「最後は成田さんと一緒に純子ちゃんをはさんで記念写真」
「いつもの通り、図々しいということで」
「本日のご報告を終わります」

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