１月１日　初詣

「さあ、今年も初詣に参りました」
「今年も調布の深大寺ですね」
「今年は１時間早く出掛けたおかげで、すいていたぞ。いつもは鬼太郎茶屋まで……つまりバス停から全部並んでいるのが普通なのじゃが、今年は門内に入ってからやっと行列」

「写真を見ると本当にすいていますね」
「左が門前。いつもここまで並んでいる訳じゃ」
「はい。右は」
「本堂。線香を焚いて煙を体に当てるじゃろう……あすこを越えた辺り。これが行列の最後尾じゃよ」
「あの煙を悪い所に当てるんですよね」
「そう。この深大寺は、それをやってもいい」
「え……他の寺は駄目なんですか」
「自分で線香を買って、悪い所を捨てるために、その煙を当てる。自分で買わないでやると、人の捨てた悪い所をもらって帰るという意味になるぞ」
「あら……みんなやってますよ」
「無知は怖いぞ……この深大寺はお坊さんが焚いてくれるから、大丈夫なのじゃ」
「今度気を付けよう」
「さあ、右の写真が鬼太郎茶屋」
「調布はゲゲゲの鬼太郎の本場ですからね」
「今年は奥さんを主人公とした映画も出来るようじゃな。この調布が舞台じゃから、ロケも行われるじゃろう」
「へえ、そうですか」
「そういうことで、今年もいい年になりますようにというお祈りで、ご報告を終わります」