12月17日 ろべえ・夏丸・仙花勉強会

「さて、恒例の、柳家ろべえ・桂夏丸・鏡味仙花の勉強会じゃ」
「4年以上続いている会で、10月にめでたく50回を迎えました。大家さんはそのうち22回に参加しています。最初の2年間は岡山にいたんで、これはすごい数字ですねえ」
「長い説明をありがとう」
「いえいえ、どういたしまして」
「さて、今の職場は駅まで2キロ。バスのタイミングが悪いので、退勤時間に飛び出して、2キロを18分で歩ければ上野着がちょうど6時」
「ぴったり開演時刻ですね」
「次の電車は20分後じゃから、結局上野着が6時20分」
「会場に着くともう30分が終わっています」
「まあ、その次の電車になると、もうあきらめるしかない」
「先月はそれで断念しました」
「そういうこと。さて、この日もすでに夏丸君の高座は半ば。今日は『粗忽長屋』。呼びに帰る場面から。このところ地噺的な作品が多かったから新鮮。明るさがいい。自分が死んだと思い込むのも、自然な流れで良かった」
「はい、続いてろべえ君」
「出し物は『夢金』。まあ、勉強会で、課題満載の出し物。場面転換がスムーズでなくひっかかる、言葉遣いがおかしい、床屋で失敗した頭で出てくる」
「頭は芸と関係ないでしょう」
「まあ、課題はあるが、船が出てからの台詞はいいな。ひどい頭が、浪人者の頭に見えてきた」
「あら……じゃあ悪くもない」
「まあ、これからこれからという作品じゃ」
「トリは鏡味仙花ちゃん」
「今日は笛と三味線。笛はあまり上達していないように思えるな。ロングトーンを練習したほうがいい。三味線はかなりよくなった」
「上達しましたか」
「正月の席で演奏しなければならず、大変そうじゃな。締めが弱いので音程がすぐ狂ってくる。笛も獅子舞で演奏するから、あと2週間、頑張らないと」
「はい」
「さて、ひとつの節目を越えて、来年からは1月おきになります。次回は2月10日に同じ落語協会2階で。その後4月からは落語カフェで開催する予定。わしのように時間が間に合わないで来ない人も多いから、これで客が増えるじゃろうか」
「楽しみにして行きましょう」
「それではまた来年」
「はい」
「と言いながら……」
「え、何か」
「来週の土曜日、26日にろべえ君の勉強会『東海道ひとり旅』が行徳I&Iで、19時から木戸銭千円。打上あり」
「あら、まだあるんだ」
「翌日、27日の日曜日は池袋芸術劇場で芸協若手の会夏丸君が登場する。こちらは13時30分から、木戸銭前売千円」
「大家さんは連続ですか」
「そうなるな……皆様もぜひ」


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