11月28日 ろべえ勉強会

「恒例となりました行徳落語会『柳家ろべえ・東海道ひとり旅』」
「参りましょう」
「まずはろべえ君の1席目『片棒』。3人の息子がそれぞれ個性的、その人柄の違いをよく出していたと思う。後は2番目の葬儀がもっともっと盛り上がらないとな。まあ、上出来じゃが、磨く余地があるということじゃ」
「はい。ゲストは宝井琴柑
「折りたたみの台を持参しての講談。『伊達家鬼夫婦』。2度目の対戦で『この後が面白い』と切ってしまうことがよくあるが、今日は最後の種明かしまできちんと。来年二ツ目昇進。まあ、楽しみにしておこう」
「芸協も女性講釈師が多いですが、みんないいですね」
「うん。まあ、調子でしゃべるものじゃから、リズムさえつかめば悪くない。落語とは基礎が全く違うのじゃな。だから、今度はそこに個性を出すのに、おかしな方向に行ってしまう人もいる。注意が必要じゃ」
「さあ、仲入後はろべえ君の2席目」
「『天災』じゃ。主人公の訳の分からなさが面白い。後半真似をしてやる台詞がくどくなく、いいテンポで進んだのが何よりじゃ。まあ、もちろん若いから課題はあるが、上々としておこう」

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